多言語学修学生にやさしい授業実施ガイド
先端教学推進機構では、2025年11月に主として本学で学ぶ留学生を対象に本学における多言語学修環境構築に向けたアンケートを実施しました。250を超える回答が寄せられ、本学で留学生が学ぶ上でのいくつかの課題や要望が明らかになりました。特に、英語で実施される授業の選択肢が限られる中、日本語で提供される授業の履修を希望する声が多くありました。
近年、翻訳や音声の書き下しを行うツールの性能は飛躍的に改善されており、学生がそれらを準備して使うことで授業の使用言語によらず学ぶことができる道が開かれつつあります。このガイドは、そうした学生をサポートするために、先生方にご配慮を頂きたい点をまとめたものです。本学における多言語学修環境の推進に向けて、参考にしていただければ幸いです。
以下、授業に関連する事項ごとに、翻訳など学生が取れるアクションをカッコ内に示し、それらに有用な配慮を列挙しています。
以下、授業に関連する事項ごとに、翻訳など学生が取れるアクションをカッコ内に示し、それらに有用な配慮を列挙しています。
配布資料
(資料の入手 → (OCRツール)→ 翻訳ツール → 授業出席)
- ワード、パワーポイント、PDFなどのファイル形式が適しています。
- 授業前に配布されると、学生は翻訳したものを準備して授業に出席できます。
- 印刷物のスキャンなど、画像で提供する場合にはOCR(光学的文字認識)が可能となるよう、画質の高いものが望ましいです。
- 手書き資料や紙での配布は翻訳作業を難しくし、翻訳品質を低下させる要因となります。
講義ビデオ
(トランスクリプト付き講義ビデオ → ブラウザで翻訳しつつ視聴)
- 発話の文字起こし(トランスクリプト:MS Streamではデフォルトで行われる)を提供すると、ブラウザでトランスクリプト表示した画面を翻訳する機能を使いながら視聴することで、翻訳キャプションのついた講義ビデオとして視聴することができます。
- トランスクリプトのないビデオの場合でも、ビデオファイルのダウンロードを許可すると学生が自分で翻訳ツールを通しながら視聴することが可能になります。
授業での発話
(実時間翻訳ツールを用いた授業出席)
(授業中に録音 → 文字起こしツール → 翻訳ツール → 授業後に確認)
- 授業中の録音の許可、明瞭な発話は音声の文字起こしと翻訳をより容易にします。
- 授業の様子をTeams会議などで録画しておくと、上記講義ビデオと同様に翻訳が可能となります。
到達度確認テスト(期末試験)
- 日・英など複数言語での出題・解答が可能な場合には、事前にシラバスなどに明記しておくと、留学生が授業を選択する指針となります。
課題
(課題ファイルの入手 → 翻訳 → 解答・レポート作成)
- 課題ファイルについては配布資料と同様の配慮が有効です。
- 提出する解答やレポートで許容される言語を告知しておくと学修者が対応しやすくなります。
- 課題を日本語など特定の言語で課題を提出する必要がある場合には、事前にシラバスなどに明記しておくと、留学生が授業を選択する指針となります。
連絡・告知
(連絡・告知文の入手・閲覧 → ブラウザなどで翻訳)
- ウェブページ(manabaやTWINS掲示板)に提示されると、ウェブブラウザの翻訳機能を使うことができます。
- 日本語と英語両方の連絡を準備する場合には、言語ごとの告知内容に齟齬がないことが重要です。